あなたは、「女腹」「男腹」という言葉を知っていますか?
意味が分からずとも、一度や二度くらい耳にしたとがあるのではないでしょうか?
現代よりもはるか昔は、女の子しか出産したことのない女性を「あの女性は女しか生まないから、女腹なのよ。跡取りを産めない女性なのだ」といったような言葉を女性たちは平気で浴びせられたものです。
このように、子供の性別を決めるのは、女性の方である、といった説が当り前のように流れていた時代もありました。
しかし、子供の性別を決めるのは女性側ではなく、男性側、つまり男性の精子なのです。
このことが分かったのはつい最近、20世紀半ばを過ぎてからになります。
例えてみると、男性側が「種(タネ)」であって女性側が「畑(ハタケ)」。
畑に種をまけば芽が出ますが、何の種をまくかによってでてくる芽も違います。
「女性の畑」に「男の子の種」をまけば、でてくる芽は「男の子」。
そして「女性の畑」に「女の子の種」をまけば、当然、でてくる芽は「女の子」となりますよね。
では、精子のどの部分が性別を決めているのでしょうか?
それは、男女の 「染色体」 です。
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染色体
人間の細胞の中には、染色体と呼ばれる人間の遺伝情報を担う部分があり、男女共に23組46本存在しています。
その中の22組までは男女とも同じ形をしていますが、23組目だけが違います。
そして、この23組目の染色体が、男性と女性の性別を決めているというわけです。
この23組目の染色体は、 男性はXとY、 女性はXとX となっています。
X精子とY精子
女性の卵子には X染色体のみ(XX)が存在し、男性の精子には X染色体を持つ「X精子」とY染色体をもつ「Y精子」(XY)が存在します。
卵子とX精子が受精すれば、XX染色体で女の子が生まれ、卵子とY精子が受精すればXY染色体で男の子が生まれる、というしくみになっています。
X染色体を持っている精子が卵子と結合すれば .......... 女の子が生まれます。
Y染色体を持っている精子が卵子と結合すれば .......... 男の子が生まれます。
酸性とアルカリ性
ここで精子の数について注目してみましょう。
X精子の数よりもY精子の数の方が2倍も多いのですが、それはなぜでしょう?
それは、酸性に弱いY精子にとって酸性である膣の中はとても活動しにくい環境ということで、リスクのあるY精子の数の方がX精子の数よりも2倍も多いのです。
ちなみにY精子はアルカリ性に強いため、膣の中がアルカリ性に変化する排卵前後はとても活動が活発になるという特徴があります。
こうした女性の膣内の変化や精子の特性を使って、酸性・アルカリ性で精子をコントロールすること、。これこそが、産み分けのカギなのです。
X精子....................... 酸性に強く、アルカリ性に弱い。
Y精子....................... アルカリ性に強く、酸性に弱い。